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塾or家庭教師の違いとは?!メリット・デメリット

▼ 目次

集団授業形式と個別指導形式
個別形式の塾と家庭教師の違い
家庭教師のメリット
家庭教師のデメリット
塾と家庭教師、日程を組みやすいのは?
結局、塾が良い?家庭教師が良い?

集団授業形式と個別指導形式

塾と家庭教師では似ているところと違うところがあります。

この場合、塾と言っても個別指導形式の塾の方が比べやすいかもしれません。

集団形式の塾とはあきらかに違います。

集団授業の形式とは比較的授業料が安く、他の子どもと同じ授業を受けることで競争意欲を掻き立て、決められたカリキュラム通り安定したペースで学習を進めていくものです。

その分、他の子どもと一緒だと集中できない子どもや委縮してしまう子どもには向いていなかったり、自分が理解できている授業はつまらなく、自分が理解できていなくても授業は進んでいくために授業ペースについていけなくなったりすることがあります。

こういったメリットやデメリットが個別指導形式の場合は逆になると考えやすいです。

自分のペースで勉強することができ、他の子どもと比べられないので集中して勉強に取り組めます。

しかしマイペースを護り過ぎるあまり平均的な学習進度から遅れてしまったりすることも多く、また競争意識が低くなりがちです。

料金も集団形式よりも高くなり、個別指導よりも家庭教師の方がさらに割高です。

集団授業形式か個別指導形式にするかは子どもの学習進度や性格を考えて選ぶのが良いでしょう。


個別形式の塾と家庭教師の違い

指導スタイルが似ているようなこの2つですが、いくつか違う点もあります。

まず場所です。

個別指導形式の塾であれば、生徒が塾に通うというシステムです。

他の子に会いたくない、人混みが苦手、という生徒にはそれが辛いかもしれません。

家庭教師は自宅に教師が来るという形をとるため、リビングや自分の部屋に教師が入ることになります。

子どもによっては、それの方が受け入れられないという子どももいます。

そして家庭教師の場合は良くも悪くも1:1の授業になります。60分であれば60分、90分であれば90分完全にべったりと指導されます。

個別指導の場合は少し気を付けなければなりません。

1:2であれば、生徒2人に対して先生が1人です。

90分の授業であっても、見てもらえるのは45分ほどということになります。

自分と一緒に授業を受けている子が手のかかるタイプで先生がそちらに多く取られるようだとさらに指導時間は減ります。

その間は問題を解いていることになります。

塾によっては1:3や1:4の形式をとっている塾もあります。

こうなると一人当たりの指導時間はさらに減ってきてほとんど自分で問題を解いていることになります。

最近では1:1の個別指導が出てきていますが、この場合は料金が高めに設定されています。

そして塾側はあまり押してはいません。生徒一人に教師を一人つけないといけないため効率も悪く、あまり収益があがらないからです。

しかし教育業界全体の流れとしては集団授業より個別授業、個別授業でも1:1というふうに流れてきています。

この1:1と家庭教師のどちらが子どもに合っているかを考えることになるでしょう。


家庭教師のメリット

塾に通うことに比べて家庭教師のメリットとはなんでしょうか。

まず、家庭教師の場合は通う必要がありません。

すぐ近くの塾でない限りは通塾時間がかかります。

夜が遅くなると安全面でも心配をしなければいけません。

家庭教師の場合は来てもらうという形になるため、通塾に関する心配はしなくてもよいのです。

また、勉強場所の面から考えても、塾であれば他の生徒もいるため雑音が聞こえます。

知らない先生、知らない生徒、慣れない教室と触れ合うこともあるでしょう。

家庭教師は慣れ親しんだ自分の家での勉強になるため、安心して勉強することができます。

また、基本的に1:1の授業なので自分のペースで勉強しやすく、わからない箇所もすぐに質問することができます。

また、「保護者」と「教師」の距離が近いというメリットもあります。

教育業界の特殊性の一つに「サービスを受ける人間(子ども)」と「料金を支払う人間(保護者)」が違うという構造があります。

そのため塾や家庭教師からの情報がないと保護者は料金を支払っているがどのようなサービスを受けているかがわかりにくいのです。

その点、家庭教師は自宅で指導していますので、保護者の目も届きやすいのです。塾と比べた場合、家庭教師にはこういったメリットがあります。


家庭教師のデメリット

塾と比べた場合の家庭教師のデメリットとしては、まず料金が高くなるということがあります。

授業代に加えて、家庭教師の交通費などもかかります。

授業料は集団・個別かかわらず塾よりも高く、プロ家庭教師などになるとかなり高額になります。

模試などの案内は家庭教師の場合はやはり塾よりは少なく、家に来ている家庭教師では即答できないような相談もあるでしょう。

大手の家庭教師派遣会社なら相談サポートがついていますが、やはりそこまで大事にはしたくない、面倒くさいという企業もあります。

また、塾には数年分から数十年分の過去問や各教科の問題集が本棚いっぱいに並んでいます。

そのため、問題集に困ることはなく、自分にあった問題集も探しやすい環境です。

そこにある問題集から必要な部分だけコピーして使用することもできます(あまり大規模にコピーしてそれに対して教材費として徴収すると違法ですが)。

しかし家庭教師の場合は自宅にある問題集を中心に指導することになります。

そのため種類は少なくなり、あらゆる教科を幅広く勉強するとなると教材代金が多くかかることになります。


塾と家庭教師、日程を組みやすいのは?

普通に考えるとこちらの都合で日程を自由に組めそうなのは家庭教師のように思われがちです。

もちろんそういった部分もあるのですが、実はそうでない部分のほうが大きいのです。

家庭教師でも「いつでも来れる」という人は非常に少なく、学生であれば学校行事や長期休み、プロ家庭教師であれば、かけもち先との都合などで意外と来れる日や時間は限定されています。むしろ依頼する側がそれに合わせないといけないほどです。

それと比べると塾の場合、集団形式では時間割が決まっているため曜日も時間も固定されています。

しかし個別形式の場合は大きな枠のなかで選べる場合が多いです。

時間や曜日の枠から考えるとそちらの方が家庭教師よりも自由に選べるということがあるのです。

ただし小規模の個別塾の場合は教師の絶対数から、あまり自由には選べないという状況もあります。


結局、塾が良い?家庭教師が良い?

これまで述べてきたように塾と家庭教師それぞれにメリットとデメリットがあります。

そのため、どちらが絶対に正しくてどちらかが間違えているわけではありません。

重要なのは、環境面、料金面、安全面などの要因や、何より子どもがどちらの方が集中して勉強に取り組めるのかということです。

もちろんできるならどちらも体験授業を受けてみるのが良いでしょう。

家庭教師の派遣会社も、個別指導形式の塾でも体験授業ということで最初の1回は無料になっているところが多くあります。

それぞれの体験授業を受けてみて、保護者と子どもでしっかりと話し合い、選ぶというのが良いでしょう。

またスタートしてみても「合わない」と感じたら、変えてみるのも良いでしょう。あまり頻繁に変えすぎると集中力の低下を招くので気を付けなければいけません。

ライタープロフィール

男性
40代
塾講師歴 15年
現在高校生を相手に文系の授業を中心に行っています。
担当教科:国語、社会、歴史

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