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プロ家庭教師とは?

▼ 目次
プロ家庭教師とは
プロ家庭教師になるには
プロ家庭教師にも得意分野がある
なぜ経験があると違うのか
教えるということと考えさせる指導
プロ家庭教師の安心感

プロ家庭教師とは家庭教師と一概に言ってもいくつかの種類があります。

まず身近なのは大学生のアルバイトだと思います。

値段も比較的安めで、「勉強を教えてくれるお兄さん、お姉さん」という感じでしょうか。

特に学力上ではなく性格的なもので塾に行かずに家庭教師を選んでいる場合などは、家庭教師が親しみやすい人間であるというのは重要な条件です。

そういった意味では利用しやすいのですが、やはり学生のアルバイトですので、本格的な受験指導はできない、数十年の経験と実績がある、というわけにはいきません。

「受験」というものに絶対の知識を持っていて、今までに多くの合格実績と点数アップという経験がある家庭教師、それが「プロ家庭教師」です。

家庭教師専門の人、塾と家庭教師を掛け持ちしている人など、指導することに特に長けており、その経験と実績から信用と信頼を得ている家庭教師です。

もちろん受験指導も任せておけば安心ですし、「とりあえず問題を解かせて答え合わせ」ではなく、しっかりと「指導」してもらえるというのが最大の特徴です。

その分、料金は学生のアルバイトよりもかなり高く、だいたい倍くらいの設定になっている派遣会社が多いようです。


プロ家庭教師になるには

自分で自分のことを「プロ家庭教師だ」と宣言すればなれるものではありません。

完全にフリーで動いている人なら別ですが、だいたいの人は派遣会社に登録をしています。

そこで、それまでの経歴や実績、指導レベルが細かく査定され、会社から認定を受けるのです。

ある程度システムがしっかりしている大手の派遣会社などでは家庭教師にも細かくランクづけがされており、基本的にはランクが高ければ高いほど、指導力のある家庭教師ということになります。

そして料金が上がっていきます。

まとめて「プロ家庭教師」と呼んでいますが、そのなかにも会社によって「トッププロ」「スーパープロ」など様々なランクに分けられているのです。

「どんな人が教えてに来てくれるかわからないから不安」ということは家庭教師を依頼するときには必ずあることですが、上位のランクのプロ家庭教師であればまず安心して任せられるでしょう。

派遣会社に依頼するときに、こちらの要望を伝え、どのくらいのレベルの家庭教師を望んでいるのかを伝えるとより間違いありません。


プロ家庭教師にも得意分野がある

「プロ家庭教師だから安心」と述べてきましたが、一概に言えない部分もあります。

これは塾講師、家庭教師両方に言えることですが、それぞれの講師によって「得意分野」があるのです。

単純に「教科・科目」の場合もありますが、特に中学受験や高校受験では自分が経験してきた地域の情報はわかるが、それ以外の地域のことはあまり知らない、ということは普通にあります。

自分の子どもが受験しようとしている地域の学校情報に詳しい家庭教師でなければいけないのです。極端な話、首都圏で去年まで働いていた家庭教師が今年いきなり関西地方で詳しい受験情報を持っているかというと疑問です。

もちろんプロですのである程度調べてはくるでしょうが、やはりもとから関西を拠点にしてきた講師にはなかなか勝てないでしょう。

その他にも、「男子生徒に強い」「女子生徒に強い」「男子校に強い」「偏差値上位校に強い」「偏差値下位層の底上げに強い」などその特徴は様々です。

もちろんあちらも商売ですので、「その分野は苦手なんです」とは言いにくいでしょう。家庭教師を依頼するときにある程度こちらの情報や希望を告げていれば、派遣会社の方がマッチングしてくれますが、特にこれは譲れないという条件がある場合はしっかりと告げた方が良いでしょう。

「中堅校の合格実績100%」などの自分の売りをうたっている家庭教師もいます。この家庭教師はどの部分に強いのか、ということを依頼する側がわかっておくことも重要なのです。


なぜ経験があると違うのか

プロ家庭教師の最大の武器である「経験」と「実績」。これがあると何が違うのでしょうか。

これは曖昧な言い方になりますが「感覚」だと言えるでしょう。

私自身もそうですが、「なんとなくわかる」という感覚は経験がある人間にしかわかりません。

例えば、現在小学5年生の12月。

今までまったく受験勉強をしたことがない男子生徒。性格は真面目なので指示を出せば動けそう。

受験科目に社会が必要だが、間に合うか?と投げかけられたときに、すぐに頭の中でカリキュラムを組み立て始めます。

5年生のあいだに地理をやって、6年生の夏までに歴史を終了、夏に地理と歴史の復習をしながら公民分野。秋からは全範囲の復習をしながら過去問。

という流れが自然に組み立てられるのです。

これは他の教科でも同じようなことが言えます。

また、さらに感覚的な言い方になりますが、一度か二度、その子どもに指導すれば、「素質を感じる、こうすればどこまでも伸びそう」「今は点数を取れているようだが、安定感は感じない、このままでは危険」ということが「なんとなく」わかります。

はっきり言えば、それを感じ取れるかどうかが「プロ家庭教師」と「学生アルバイト」との差であると言えるでしょう。

その子どもの情報を与えられたときに入試の日までのスケジュールやカリキュラムを組み立てて、その通りに子どもを動かしていくことができる、これがプロ家庭教師なのです。


教えるということと考えさせる指導

家庭教師の仕事は単純に勉強内容を指導するだけではありません。

そもそも塾よりも指導時間が短めなのが家庭教師です。

家庭教師が来ている90分ほどを勉強しているからそれで勉強終了というわけにはいきません。

それ以外の時間は基本的に自主学習することになります。

そのため優秀な家庭教師ほど「勉強を教える」のではなく「勉強の仕方を教える」のです。

その問題の答えを教えてもその問題が解けるようになったわけではありません。

自分で解けるようになるには、なぜそうなるのか、が必要になります。

その部分の説明を行い、理解させ、考えさせて自分で解けるようにするのです。

そしてそういった家庭教師は宿題の出し方とチェックの仕方も違います。

この部分を授業したので、その単元をそのまま宿題にして自分で答え合わせをしておくこと、というのは普通のパターンです。しかしプロの家庭教師はその出し方にも工夫します。生徒によっては問題集の同じページを5回するように指示するかもしれません。

国語の文章題の字数指定の説明問題を全力で考えさせるかもしれません。

その子どもにその時必要なものを宿題として出す。それができるのもプロ家庭教師です。


プロ家庭教師の安心感

色々とプロ家庭教師について述べてきましたが、やはり学生アルバイトと一番違うのは「安心感」だと言えます。

逆に学生アルバイトには「親近感」があるでしょうか。

学生アルバイトと子どもは比較的年齢も近く、話しやすい環境にあります。そのため、親しみは持てますが、緊張感がなくなり、そのうちに友達のように話してしまうかもしれません。

また、テキストや模擬試験についての知識も浅く、やはり頼りない感じがあります。

しかしプロ家庭教師はだいたいがベテランです。子どもからすると父親くらいの年齢かもしれません。

それだけに緊張感があります。

また、プロ家庭教師は入試までの流れを話してくれます。どの時期にどういったことに取り組んでいく。

それができているなら焦る必要はないということを経験を踏まえて話します。

そのため、保護者や子どもも無駄に焦ることがなく、安心できるということがあります。これがプロ家庭教師に任せる安心感なのです。

ライタープロフィール

男性
40代
塾講師歴 15年
現在高校生を相手に文系の授業を中心に行っています。
担当教科:国語、社会、歴史

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